​​講師の想い

ピアノ指導に携わり、早20年。

多くの生徒さんからたくさんの事を学ばせていただきました。

楽器店での講師時代。

幸運にも、多くの生徒さんとの出会いをいただき、週に約60人、

14年の間、たくさんの経験を積ませていただきました。

その時に、自分の中で考えていたことは

「どうしたら、うまく教えられるかな?」

「どうしたら、興味を持って取り組んでもらえるかな?」

そのようなことを心に置きながら、レッスンをしていたように思います。​

休日となれば、足しげく楽譜屋さんに足を運び、教材研究に励むのが楽しい日々。

結婚、出産へ

ピアノの講師になり、10年くらいになろうというころ、結婚、出産へと次のステージへ。

ピアノの先生の仕事時間は、夕方から夜がメイン。

夫婦どちらの実家も遠く、子どもを預けることはできず。

我が子を、夜の9時、10時までよそに預けて仕事をするという決断もできず。

多くの生徒さんとのレッスンは泣く泣くあきらめることになってしまいましたが、

主人の休日の1日は子どもを任せて、週1日はレッスンを継続しました。

その日だけは、抱っこひもも、ママバックもなく、ママではない自分でいられる時間。

子育て

第1子が産まれてからは、初めての子育てに気持ちも体力も使い果たす毎日。

日々の生活に追われ、自分がピアノにふれる時間はすっかり減ってしまいました。

生活の中心は子ども。

1歳になろうというころ、仕事復帰をするママ友が増えてきました。

自分も働きたい!

でも、平日にピアノの先生としての復帰は難しく、

子どもの生活リズムに無理のない範囲で、保育園に預け、ピアノ以外のパートを始めました。

平日はパート、週に1日はピアノのレッスン。

それはそれで、忙しくも充実した日々でした。

上の子が幼稚園に入ってからの数年間は

大きな壁にぶつかった時期。

マイペースだと思っていた我が子の成長への不安。

主人の病気による度重なる入院。

マイホーム購入で、知り合いのいない新たな地で、不安を抱えながらの新生活。

出会い

入園前までは気にならなかったことも、

同じ年齢の子と過ごす園生活では、成長の違いが見えてきました。

早生まれだから…と自分に言い聞かせ、納得させていたところ、

先生からのご指摘で、一気に不安の渦へと巻き込まれていきます。

そんな時に、知人から勧めていただいたのが、

特別支援教育の専門家星山麻木先生の「発達サポーター育星講座」でした。

 みんな違ってみんないい

 個性を強みに

 その子の個性を伸ばすのも、つぶすのも環境次第であるという事。

周りの人間がしっかりその子を理解して接することよって、

その子の未来を明るくしてあげられるんだということ。

できない子、頑張れない子が悪いんじゃない。

周りがその子のペース、興味を理解して、環境を整える。

そして、ゆっくりその子のスイッチがオンになるのを待つ。

ピアノに癒される

子育ての不安、主人の病気。

新たな地で、心を許せる友達もそばにはおらず、常に心に重いものがのっかった状態。

そこに自分の怪我も重なり、パートも、何とかつなぎとめていた楽器店でのレッスンも続けられなくなり、

ぽっかりできた自分の時間。

ふと、ピアノを弾くとピアノの音で、すーっと心が軽くなるのが分かりました。

心につまっていたものが抜ける感覚。

長い間ピアノをやってきて、初めての感覚でした。

ピアノの音色に癒されるってこういうことなんだ。

ご縁をいただきスタートした自宅でのレッスン。

その時ばかりは、心の重さもどこかへ。

とても楽しく、生き生きとした自分に出会える時間でした。

第2のスタート

そんな心配ばかりだった娘も、私と同じ背丈となり、悩んでいたことも成長と共にできるようになり、

ずいぶんたくましくなりました。

3年間、入退院を繰り返した主人も、すっかり元気!

小学生の娘、息子の子育ては、今でも手が焼けますが、一筋縄ではいかない子どもたちとの生活から、

子育ての大変さを身をもって経験することで、お母様達の苦労も分かるようになりました。

ピアノの先生としては、少し遠回りをしたかもしれません。

でも、それ以上にたくさんのことを感じ、学んだことは、生徒さん、お母様方と接していく上で、

何事にも代えがたい財産となりました。

ピアノを通して、自分の良いところをたくさん発見し、自分を大好きになってもらえますように。

お子様のがんばり、成長をおうちの方とともに喜びながら、育んでいきたいと思っています。​